| 『1998年』5月/6月/7月/8月/9月/10月/11,12月 |
| 『1999年』1月/2月/3月/4,5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月 |
| 『2000年』1,2,3,4月 /5,6,7月/8,9,10月 |
|
11月4日 背番号のないエース 16年ぶりに見た、『タッチ〜背番号のないエース』に夢中であります。 何がいいって、主題歌でありサブタイトルの『背番号のないエース』、これがいい。 冗談じゃない。なんてぐっとくるタイトルなんだ。 背番号のないエース背番号のないエース背番号のないエース。 弟の死を一人受けとめ、誰にも何も言わずに県大会の決勝に現れ、弟のユニフォームを身にまとい、マウンドに立つ上杉達也の気持ちが想像できるか。自分と弟の愛する南が、実は弟でなく自分に惚れてると知りながら、弟の「南を甲子園につれて行く」、その願いの為にマウンドに立つ上杉達也の気持ちが想像できるか。僕にはできない。涙で目が霞んで何も見えない。 甲子園なんか見たことないけど、これはたまらない。 弟に習い、ハートのエースを背中に隠してマウンドに立つ上杉達也の心が想像できるか。 僕にはできない。 僕は中学生のとき、『タッチ』リアルタイムだったが、その当時はこの漫画が大嫌いだった。何故なら、当時の僕は全体に流れる八十年代テイストがたまらなく気持ち悪くてイヤだったし、達也にも克也にも感情移入ができなかったからだ。でも、今は泣ける。 甲子園への決勝の日に死ななねばならなかった上杉克也のことを考え泣ける。 弟の死を知り、おそらくは何も消化できないまま、 たった一人でマウンドに立つ上杉達也のために泣ける。 つい、村上もとかの『メロドラマ』のセリフを引用してしまうぐらいに泣ける。 「泣くほどに心が洗われ、次はより素直に泣けるものなのですわ……」 だったっけか。今、一巻が手元にないため心もとないです。 好きな気持ちを打ち消しながら 恋のマウンド一人で降りる 背番号のないエースさ でも、南は未だに好きになれません。なんでだろう。どうしても好きになれない。 双子よ。あんな女よりもっといいのいっぱいいるだろうに。新田の妹とか。 気分的には、『背番号のないエース』を熱唱するイベントを開きたいです。 カラオケいって、十人ぐらいで熱唱したい。『背番号のないエース』を。 |
|
九月七日 最近はわりかし本気系? との指摘をウケやすい我がヘクサゴンですが、カウンタ外したのは普通にカウント数が日に日に減って行く現象(セントエルモ系の)が怖いからです。グラッチェ。そこで、こう、更新です。今日のヘクサゴンニュース。パフパフ。 ■小説カナリアが重版。 元は十八禁ソフトが性描写なしーの高校生のハートふるラブストーリーのピュアを前面に押し出して(ラリッてるぐらいに)、識者からの失笑をかったぼくちんが書いた小説版カナリーが増刷決定であります。DC化の恩恵だべ? とかゆうと作者キレますのでまだ買ってない人は買ってください。ダイサンパンまでいかして作者ハワイに行きたいのです。DC(ドリキャース)がなんぼのもんじゃ。あとヤフオクで山口のサイン入り本を18000円で出してる人は、経済をもう一度勉強してきてください。入札ゼロのまま二週間目に突入してます。作者のココロが痛いので、取り下げるか値段を思いきり下げるかしてください。でも入札ないのは僕のせいなので、僕が普通にダメなかぼちゃのエテ公だから、なので、出した人悪くない。お金あったら僕が入札したい。自演で値段を吊り上げたい。そのくらいの自己顕示欲、いいよね? ■小説版グリーングリーンが出る事決定 ムービーの凄さで話題沸騰のグリーングリーン(グルーヴァー)の小説版が出る事がこの度決定しました。パフパフ。発行は例によって角川スニーカー文庫様であります。もう、飯田橋方面には足を向けて寝れない僕です。就く仕事就く仕事すべてからドロップアウトした挙句(僕のせいじゃない。社会が悪い)、バイク便日記なんかこそこそ書いてた奴拾ってくれてありがとう御座います。おかげで正月には餅が買えます。発売は来年の一月一日という、かなり微妙でおめでたい日であります。本屋閉まってます。お年玉握り締めて本屋に走ってください。閉まってるけど。御願いします買ってください。土下座します。書く人はシナリオも書いてるヤマグチノボルという人です。やっぱハートフルピュア系の学園ラブストーリが全寮制の男子校を舞台にスペースオペラのサイバーパンクです。後半嘘です。オイコラそこの。でも、電脳世紀はおわってねえから。 このくらいの自己顕示欲はよしとせよ。あと作者のモチベをあげるために、BBSの書きこみは非常に重要であります。放置もたまにはアリですが、そういう調教内容ならしゃーないですが、それが続くと底辺中の底辺の底辺だけどでも職業作家としてのプライドが(二ミリグラムくらい)(ありました)(不遜でありますか)(ごめんなさい)、イスカンダルに行ってしまいます。結果どうなるのかというと、どうなるのでしょうね。いいもん。ふんだ。梨食べたい。 |
|
六月十九日 上野の広小路から歩いて二分、飛行機で三分、レンジで五分、アメ横知ってますか中田商店の裏側五十メートル、飛んで二分。寂れたトンカツ屋の隣り、ヒレカツ定食千百円、山手線の陸橋の、電車が通る、西の端、ダイドーの自動販売機が目印です。知ってますか? ビーボよりうまいのはビーボだけ。僕は覚えてはいません。階段を登れ。二階はチケットと古CDを森高千里からニューキッズオンザブロックのデヴューシングルまでどれも一律五百円で売る三坪ほどの小さい店。でも、僕が目指す店はそこではない。是非ともその雑居ビルを三階まで上って欲しい。エレベーターは止めておいた方がいい。貼ってあるベニアは壁の染みを隠すものではなく、開いた大きな穴を隠すためのものだ。つい最近、四階の雀荘のメンバーがその穴から落ちて、店へのアウト(借金)を返せなくなったばかりだから。 三階に行くと構造はさらに複雑だ。まずドアが三つあるが、手前のドアには中国人のビル清掃屋が家族で住んでいる。六畳が二間の間取りに二つの家族、合計十三人が暮らしている。同族経営だ。玄関には一度入ってニンニクの芽の炒め物をご馳走になった。広東風に味付けされたそれは日本人の口には合わない。塩から違う。二つ目のドアには二十二年前に山形の蔵王から出てきた女の占い師が一人で住んでいる。彼女は二回結婚したが、三回目の結婚のとき相手の男に全財産を奪われた。彼女は自分を占えなかった。結果彼女はそれ以来一人でこのビルに住んでいる。二回ほど占ってもらった。彼女は競馬と明日の天気しか占わない。恋愛の事を相談すると酷く怒る。でも、それら二つのドアは今はまったく関係が無い。一番奥の、ダンボールの箱が乱雑につまれた後ろに見える錆が浮いた三つ目のドアだ。不思議な事に二十四時間そこには鍵がかけられていない。固いスチールの白いドア。新聞受けの上に、色あせた障子紙にブランドの特定できない薄めの油性ペンで一言『扉は開かれています』。焦るな。ここに来た目的をまず反芻しろ。僕は臆病だったからノックするまでに二分考えた。セブンイレブンのレシートの裏に書かれた名前とドアに直接書かれた名前を照らし合わせる。『サクラ名簿』。間違い無い。ここだ。ここはありとあらゆる名簿を取り扱う店だ。知っている奴は知っている。店の存在にではない。たった五坪ほどのスペースなのだが、ここには世界中の名簿が揃っている。世界中だ。掛け値無しに。初老の男性が一人で切り盛りしているこの店で、試しに自分の名前を言うといい。初老の男性は、何処で作ったのかわからない見事なロイド眼鏡の黒いフチを丁寧にずりあげ、君の名前が書かれた名簿を取り出してくるだろう。これとこれとこれとこれ。どんなつまらない人間にも生活の記録は何処かに在る。学校の卒業文集から二週間だけトレイを運んだファミリーレストランのバイト管理表まで、この店はすべての君の痕跡を取り出してくる。人類が文字を生み出してから、作られたありとあらゆる名簿が、ここでは扱われている。もちろん、そのほとんどはゴミだ。 中から返事があって、店に入って初老の店主に一人の男の名前を告げた。僕は彼を探しているのだ。僕には彼を見つけねばならない理由と、義務がある。その名前が鼓膜を震わすと、店主は顔を上げた。 「その名簿はないよ。すべて、先ほど売れてしまった」 「そんな馬鹿な」 「嘘じゃない。売上も残っている」 「どんな人間が買っていったのですか?」 僕はかび臭い、空気を鼻腔に感じながら尋ねた。店主はそこで顔をあげる。意外にその顔が若い事に僕は気づいた。 「若い女性だった。それ以上はわたしには言えない」 「困ります。その名簿が無いと、僕は彼を見つけることが出来ない」 「そんなのはわたしには関係が無い。インターネットが出来てから、店の売上が落ちた。顧客の信用は落とせないよ」 彼の名簿が必要な女性に心当たりはいくつかあった。 僕はいくつかの女の名前を告げた。 彼は鼻を鳴らして、レジから腰を浮かせた。天井まで伸びた灰色の書庫の隙間に消える。戻ってきたときにはいくつかの名簿を抱えていた。 「名簿を売るのがわたしの仕事だ。しょうがないよな」 僕は何も言わなかった。ズボンのポケットから財布を取り出す。 「全部はいらないのだろう?」 頷く。店主が言った金額を緑の受け皿の上に置いた。 一番新しい名簿を抱えて、ビルの外に出る。道玄坂のキャバクラの名簿だった。日付は去年の十一月になっている。目指す名前を見つける。自宅の番号は載っていない。僕は舌打ちした。携帯の番号を確かめてダイアルする。その番号は使われていなかった。僕は御徒町の駅を目指して歩き出した。雨が降り出した。あまり時間がなかった。急がなくてはならなかった。 |
|
五月十九日 流れ流れてフリーウェブの無料スペースに居を構える事になったヘクサゴンです! 都落ちきもづいいい〜。皆、ここ来たからには上のバナークリックすっぺな。 だって、オラしがねえ居候だから。フリーウェブさんに頭下げて、靴磨いて、 女世話して、三杯目はちょっと出しの居候だから。店子の身分ですから。 この不景気のご時世に妹の貞操を捧げてほんのちょっと、 ほんのちょっと場所をば借りたぐらいにして、 うすぎったないテキストアップさせて頂いてる身分ですから。借りてる身分ですから。 士農工商でいうところの犬ですから。 わんわん、ペディグリーチャム食べたいわん。わんわんー。 バナーのクリックの数が少ないと怒り狂ったフリーウェブさんに、お米の配給を 減らされてしまうの。はああ〜、マルクスもびっくりの経済原則だわ……。 さあ、というわけで今日は犬の話をする。 犬が一匹いたとする。君のお腹ぐらいのところに、 彼の鼻が、あると、する。 彼は君の匂いを一生懸命嗅いでいる。 そんなとき、彼はなにを考えているんだろうと思ったことはある人、手をあげて。うん、手をあげた君、すごいな。犬の言葉がわかるのか。 テメエは犬と心中しろ。 犬の話をする。 犬が一匹いたとする。彼は君を見るなりグルグルうなっている! 危ない! 気をつけて! 彼は興奮している! 彼は興奮している! ほら、言わんこっちゃない。君は犬に噛まれてしまった! そんなときでも犬が愛しい人、手をあげて。ブラヴォー! ブラヴォー! 君は今年一番の犬ハカセの権利があります! 犬の話だ。 昔々あるところに一匹の犬がいました。 彼はとてもよく主人になついていたが、彼にはとある癖があった。 パン屋の軒先から、パンを奪ってきてしまうのだ。 とんでもない奴だ! 飼い主はそのたびにその犬をぶちました。 強く、強く、何度もぶったのです。 そのたびに犬は、飼い主を恨めしげに見て、持ってきたパンの袋を 落としてしまうのです。 「これはお前にはもったいないから、俺が食べるぞ」 「ああ、駄目ですわん! それは僕のですわん!」 「こんぬづわ幸田シャーミンでづ」 「タモさん?」 そんな風に言い負かされ、犬はいつも哀しい思いをするのでした。 『設問一』 そんなときの犬の心情を二十次以内で述べよ。 『回答』 犬は家を飛び出しテキサスレインジャーに入隊したかった。 『赤ペン先生』 グッド。君はすぐに犬軍曹になれるだろう。 *エスキモー犬とは、 1)アラスカン・マラミュート犬、2)シベリアンハスキー犬、3)サモエド犬、4)グリーンランド犬や5)カナディアン・エスキモー犬を総称したものである。一般的には、いずれも大型スピッツの仲間である。 世界中の犬と友達になりたい。 世界中の犬と友達になって、ドッグを崇拝したい。 HEXAGON2001は犬を迎え、犬と心中すべく、ここに強く立ちあがる。 |
|
四月九日 掲示板が妙な荒れ方(大体山呂って誰よ)をしているので日記に避難してきました。 すべての過去ログが吹っ飛ぶネタの連なりは見てて気持ちがいい、が、あれは僕のBBSです。へクサBBSです。ちょっぴり哀しいですが、神の与えたもう試練と思い、ゼロレヴェルTCUPの表示件数を呪うばかりです。過去ログが……。あー、俺もちゃんと自分が日記やBBSで垂れ流しまくった文章棚にあげて過剰に反応すりゃよかった! 冷笑きどって何事ですか(笑)? とか返せばよかった! 全部削除して何事もなかったように続けりゃよかった! でも遅い。ノボル遅いよ。フットワークが重すぎる。 そんな健気な自分に酔うとき、思うはマルチ、マルチになった自分、ホウキ片手にHMX-12型メイドロボット、はわわわ、ノボルたんのBBS妙なことになってますうう〜、ノボルたん可哀想ですう〜、笑い飛ばすには器量が狭いノボルたん怒りをマルチにぶつけちゃダメですう〜、痛い、いた、マルチ痛いですう〜! なによそれ! マルチ可哀想! ノボルぶつならわたしをぶって! という女性の方いましたら(いいなあ)、是非、『ミルキィ通信、田島みるくの本当にあった愉快な話』に事の顛末を投稿してください! 僕の怒りをみるく先生に教えてやってください。でもその前に其処まで僕に同情しマルチを思うやさしいあなたならマンコナメサセテクダサイマンコナメサセテクダサイマンコナメサセテクダサイマンコナメサセテクダサイマンコナメサセテクダサイマンコナメサセテクダサイネタじゃねえぞ本気だだいたい俺はネタとかオチとかギャグですとか死ぬほどきらいだ。メス! マンコなめさせろ。な? あーあ、なんでメスは全員俺の前で股ひろげねえかなあ! 世界中のメスが俺のものになんねえかなあ! そしたら最高なのになあ! ブスも美人もひっくるめて、全部オレッチのものになんねえかなあ! なったらいいのにな。そしたらまず小岩第五小学校の校庭を白線引いてマスでしきり全裸チェス。クイーンはキャメロンディアス。全裸で。ヒロスエ? 歩だ! 歩! 加護亜依? 歩だ! 歩! むしろ予備だ。でも、ちょっとぐらいだったら舐め舐めしてあげてもよい。俺はやさしいから。慈愛と教養に満ち、かつ紳士だから。全裸チェス。テニスの審判が乗るトコに乗って、メガホンで指示出して。 (全裸チェス会場) 「C三、ポーン」 「ヒロスエ、C三ポーン動きます」 「涼子ちゃん、そこちがうべ? チェスの動き知ってる?」 「ノボルさますいません。C三ポーン」 「ダメ、こっちこい。お前死亡」 「ひ、ひぎ……」 「今日何回死んだ?」 「ヒロスエ、三回死にました。加護ちゃんは五回……」 「ノボルな、加護ちゃんの回数は聞いてない。涼子ちゃんのだけ聞いてる。なあ、こうなると国際派きどってる場合じゃないだろう? 」 「ほんとすいません……」 「三回目の罰ゲームはと……」 「『マジ恋』歌いつつ放尿ですか?」 「それは二回目。三回目は……、これ、ちょっときついかな(笑)」 「(笑)ガコワイデス! コワイデス!」(キャメロンディアス) 「外人は黙っとけ! 日本語しゃべれ!」 「スイマセン」 「三回目は、これか。犬トラック」 「い、犬トラック?」 (渋谷109前スクランブル) 「な、なんだあれ!」 「ヒロスエだ! ヒロスエだ!」 「トラックの荷台にのったヒロスエが大量の犬に犯されている!」 「そのなか、一人だけ犬の毛皮に身を包んだノボル樣が咆哮をあげていらっしゃる!」 「咆哮をあげていらっしゃる!」 「ノボルさま! ノボルさま!」 (犬トラック上) 「……涼子、あの歓呼が、聞こえるかね?」 「いぎッ! いぎっくッ! 犬! 犬! 犬がたきゅさん!」 「わんわんわん」(犬) 「イン、イングリッシュ」 「メニメニドッグ! メニメニドッグ!」 「バウワウバウ」(犬) 「世界は一つ。復唱」 「世界は一つ! 犬がッ! 犬がッ!」 「犬と思うな。お前は犬だからだ。犬のお前は、ただノボル樣に奉仕する事を喜び、尊び、そして地の塩に帰る」 「おいぐッ! あいぐッ! いぐのかッ! 犬でッ! いぬでええええええッ!」 「風が心地よい。感じるね? この空気。今日は何回死ぬ予定かね?」 「わがりませんッ! わがりませんからッ!」 「よろしい。スピードあげ。すべからく犬となり、わたしに奉仕しなさい」 |
|
3月20日 こ、こ、こ、更新します! 緊張してます。三ヶ月ぶりに日記を書くと、エライ緊張します。殺せ。さあ殺せ。僕は、ここにいてもいいの? とまで思います。殺せ。やるなら殺れ。 いいんだよ、と誰かに慰められたいので、脳内に冨野小説版のセイラ・マス伍長(乳首って意外に小さいんだな、という)を出して、慰めてもらいます。 「いいのよアムロ(俺)、あなたはホワイトベースにいていいの」 「セイラさん、俺、自信がないんだ。俺みたいな自閉症気味のパイロットがガンダムに乗っていいのかって思うんだ。もっと好いパイロットはいっぱいいるだろ。スレッガー中尉や、カイやハヤトだって……」 「アムロ(俺)、勇気を出しなさい。あなたは、選ばれたパイロットなのよ。今度のアナハイム社のチューニングはあなたの反応に合わせてある。よくって? ガンダムを操れるのはあなたしかいないの」 「知ってる。でも、僕にうまくガンダムを操れるとは思わない」 「アムロ(俺)、どうしたの」 「怖いんだ。すごく。すごく怖いんだ。スティックを握る手が震える。ペダルを踏む足が急に重く感じる。僕にはわかるんだ。ガンダムは、僕を必要としてない」 「アムロ(俺)、そんなことはない。ほんとはブライトだって、あなには期待を……」 「ダメだよ。コクピットに座ると、ノーマルスーツの中なのに、息苦しく感じる。宇宙(そら)に向いてないんじゃないかって、そうまで思うんだ。僕にはわかる。ガンダムは僕を必要としていない」 「アムロ(俺)、あなたは勘違いをしている。よくって? ガンダムに乗ってあなたが戦わなければ、誰が戦うの? ソロモン攻略の鍵を握っているのはどの部隊? ホワイトベース隊でしょう? そのホワイトベース隊のエースは誰? アムロ(俺)、あなたでしょう?!」 「僕じゃない。エースは、ガンダムだ。ガンダムのOSがエースなんだ。ガンダムのハードディスクに蓄積された戦闘データが戦っているんだ。僕はその上を這いずり回る虫みたいなもんさ。誰だって、誰だってガンダムに乗ればエースになれるんだ! 過剰な期待をしないでくれよ! なな、なにも、セイラさんは何も知らない癖に!」 「アムロ、それは違うわ」 「ガ、ガンダムに乗ったことも無いくせに!」 ピシッ! 「ぶ、ぶったな……」 「わたしだって、わたしだって戦っている!」 「父さんにもぶたれたことなかったのに!」 「アムロ(俺)、アムロ(俺)、何をするのアムロ(俺)!」 「ウェーブ(女性兵士)なんだろ。セイラさんはあ! どういう役目か、わかってるんだろ! 連邦軍の軍規には記されてないけど、戦時の緊張を緩和するためにうまく使いな坊やって、スレッガー中尉が言ってた! 僕はもう子供じゃないぞ! バカにするな!」 「アムロ(俺)、いけない……。今は第一級戦闘配置なのよ。ああああ!」 「知ってる! 赤い彗星の妹だってことも! でもそれは今はさておき! さておき!」 フォーウン! フォーウン! フォーウン! 「アムロ、出撃よ! ブリッジへ! ブリーフィングが始まるわ!」 「フ、フラウ?」 「なにを、してるの。なにをしてるのアムロ(俺)! こんなときに、あなたって人は!」 「フラウ! 違うんだ! 待ってくれ!」 「……ジオンが来たのね」 「セイラさん……」 「アムロ(俺)中尉。出撃です。ノーマルスーツを身に着けなさい」 ブリッジ 「なにやってんの! 左舷弾幕薄いよ!」 「ハヤト、いけます!」 「カイ、行けるぜー」 「スレッガー、いつでも行けます。哀しいけれど、戦争なのよね」 「アムロ(俺)中尉! 出撃準備完了!」 「遅いぞアムロ(俺)。何をやっている? モビルスーツ隊! 出撃せよ!」 「……手が、手が震えちまう……。ガンダム、ガンダム、俺は大丈夫か?」 「アムロ」 「セイラさん?」 「大丈夫。あなたならやれる。子供じゃないんでしょう?」 「まだ奮えてます。キーがうまく扱えない」 「左舷十時より中隊規模の敵モビルスーツ隊接近。迎撃せよ。アムロ、勇気を出して」 「セイラさん……」 「皆怖いの。あなただけじゃない」 「あの」 「なあに?」 「セイラさんも、怖いんですか?」 「わたしも、怖いわ」 「とても?」 「ええ。グッド、ラック」 セイラさんはグッドとラックを区切って言った。僕はコンソールのキーを操作する。セイラさんの顔がヘッドアップディスプレイから姿を消す。メインキーを一つづつ、丁寧に入力する。 そしてまだ奮える指で、ノーマルスーツの設定を調節した。ヘルメットの中が新鮮な空気で満たされていく。アドレナリンが体を駆け巡る。 「ガンダム、いや……」 フットバーを思いきり踏みこむ。カタパルトのガンダムが加速する。 「アムロ(俺)、行きまーす!」 |
|
12月18日 UO日記 このたびシャードASUKAでの僕のマイキャラ、noboruは派閥戦争に参加しました。派閥戦争というのは、ウルティマオンラインの遊びかたの一つです。興味がある人はここをクリック。興味ない人にはまるで意味をなさない呪文のような単語がずらりと並びますので、その気のない人はクリックしないほうがいいです。ちなみにこの気は『ケ』と読むのだ。 『noboru』 STR100 DEX100 INT25のHIDEXSS戦士。特技はD毒カタナ。というか攻撃はそれしかない。弱点はマインドブラスト。よく死ぬので鎧は着るのをやめた(理由。鎧もただではないから)。最近のプレイスタイルはアナルビーズ百連発(略称アナビ。ひーん、ずっぽしキマルとしびれちゃうのだあ) 『戦闘記録一』 マジンシアの派閥石をクリックして戦闘加入なのだ。近くに何人かの味方がいたので、いっしょにマジンシアの街をパトロール。しかし、こいつらしゃべらない。きっとIRCで会話をしているのだ。noboruはそこのチャンネル名がわからないので、始終黙っているのだ。黙々とパトロールなのだ。 すると敵影が! シャドーロードの一味発見! noboruはそのうちの一人に特攻。相手はメイジらしくちょろちょろと逃げまくるのだ。追いかけまわしてもなかなかカタナがあたんない。態勢を立て直すと、敵はパラライズを連発してきた。ああ、アンチパラボックスがきれた。味方はどこなのだ。ああ、いないのだ。気づけば僕一人。そのうちにSLの連中が集まり始め、ああ、気分は阪神席に飛びこんだ長島茂男。味方なにしてる。なんてあてにならないんだ。きっとIRCに夢中で、僕のことなんか。 パラで動けなくなってnoboru死亡。(死因、フレイムストライク)(味方はわらわら現れたSLに押されていたらしい) 『戦闘記録二』 家にリコールして、装備を整え、再びSLとCoMの攻防激しいマジンシアへ。リコールで飛んだマジンシアバンクは敵だらけ。見まわすばかりのシャドーロード。いっぱいいるー。ああ、気分は阪神席に飛びこんだ長島茂男。あっチョーさんや! ミスターなんでここおるん! そんな感じで歓迎の攻撃魔法。味方なにしてる。次々飛んでくる攻撃魔法。ああ、味方なにしてる。メイジ評議会はいずこ。くそが。 noboru二秒で即死。(死因、とにかく魔法で蜂の巣)。(味方はとにかく押されまくって、派閥石のある小島に立てこもっていたらしい。本拠地じゃねえのかマジンシア) 『戦闘記録三』 マジンシアはシャドーロードに蹂躙されまくっているのでブリタニアの東の森に飛んだ僕。ここでゲリラ戦を展開するのだ。単独行動なのだ。友達いないのだ。いいのだ。IRCのチャンネルに入っても誰もいないのだ。とことこ歩いていたら、単独行動のシャドーロードを発見。偵察なのかな。ハルバード使いだ。さっきのおかえしとばかりに飛びかかる僕。最初の一撃でうまいことD毒が入る。逃げ出すSL。しかし追う。どこまでも追う。お前は死ね。死ね。毒で死ね。何を思ったか手近のベンダーショップに飛びこんだ彼。熱あんのか。そこがお前の考えるヘブンか。 僕の愛刀がうなりをあげ、SL死亡。わーい、撃墜! 秘薬いっぱい持ってた。うれしい。(味方はいずこ) 『戦闘記録四』 さきほどの戦火に気を良くした僕。再びゲリラ戦を展開すべく、サーペンツホールドの銀行へ。誰もいない。寂れた街なので、プレイヤーも二人いるだけ。しかし彼達、動かずじっとしている。プラナリアか? こいつらこんなとこでなにしてんだろう。暇なのか。俺か。ああ、俺も暇だ。是非ともトモダチになろう。いいとも〜! 以上を心の中で呟きながら焼き魚をぽりぽり齧るnoboru。じっと待っていると、リコールで飛んできたミナクスが一人。noboru飛びかかる。相手はまさかこんな辺鄙なところに敵がいるとは思わなかったらしく、反撃もままならない。それでも僕のD毒をキュアして逃げ出す。メイジはこうなると弱い(適当)。しかし僕は追う。 ポーション飲もうと立ち止まったところにとどめの一撃。わーい! 撃墜! noboruは立派なゲリラなのだあ。米帝粉砕! (味方はいずこ) 『戦闘記録五』 今度はスカラブレイヘ。とことこ歩いていると、ミナクス発見。飛びかかります。D毒二回も入れたのに、うまいこと逃げ回る。メイジらしく、マインドブラストを連発してくる。ああ、それは痛いのです。それだけは堪忍なのです。しかし僕のカタナも当たる。当たる。お互い体力が10以下までになり、最後の一撃勝負。振りかぶる僕のD毒カタナ。流れる彼のマインドブラストの詠唱。 結果、勝利の女神は彼に微笑んだ。(死因 マインドブラスト)(味方なんかどこにもいない) 『戦闘記録六』 お前も伊集院家の執事にしてやるから、メイの言うことよく聞くのだ。あ、なんだそれは。いけない。やめるのだ。アナルにバイブは反則なのだ。ああこら、反則なのだ。いまごろときメモ2をプレイしてる僕は死刑なのだ。メイには萌えてないぞ。一文字茜がよかった僕だが、何故かエンディングは光だったのだ。おいおい、ひかりちゃんよお、そんな風に男を中庭なんかに呼び出してると、アナビで調教しちゃうぞ! ほらほらずぶっとな! ずぶっとかわいいアニャルにさし込んじゃった! アナビさし込んじゃったあ! アイーン! ひかりいっちゃう! いっちゃうよお! アイーン(僕の思考する光のイくシーン)! アナビでイッチゃう! アナビデノボルサマニイカサレチャウ! (爆発する閃光)(途切れ途切れの衣擦れの音)(思考中止のよどまぬ痙攣)。(死因 三年目のスキー場でのガラスのイヤリング。わあ、電話待ってたんだあ。だって。光可愛い。でも一文字さんも可愛い。どうしよう。ノボルどうしよう。明日の飯どうしよう) 『今日の戦績』 死亡計四回。撃墜三人(SLハル使い。ミナクスメイジ。陽ノ下光)。 というわけで一人はつらいので、誰か僕とメイジ評議会に入ってゲリラしてください。ここ読んでるメイジ評議会の人いたら、正しいIRCのチャンネル名を僕に教えてください。 |
|
11月21日 ヘアメイクQ&Aコーナー Qメール:URL変更おめでとうダッチ! このダッチはロボダッチのまね。最近のマイブームはロボダッチゆえに! どこにも売ってねえ! 正直欲しくねえ! このぐらいで『個性』のアッピールは十分かしら? つうかノボルさんKERAのストリートスナップの手書きのメッセージなんとかして! 自分らしいあいつら石油かけて燃やして! 絶対なんか誤解してる! とにかく。由美ちゃんです。ノボルさんお久しぶりです。前振り長いけど、気にしないで。今日はノボルさんに聞きたいことがあったので、わざわざメールしました。 ちまたでメイクの達人と大騒ぎのノボルさんにあたし聞きたい。あたしってばネコッ毛のせいでシャギーを入れてもすぐヘニョーリするのですが、スタイリングで解決できないのですか? あとほんとに励ましのお便りとか編集部にきてるんですか? A お答えします。シャギーが決まらないのは前世でヘビを殺したせいなのだが、根本はそこにない。もっと、綺麗になりたいって願望(ピュアな欲望)を前面に押し出してみて! Qメール:ノーヴぉールさん! こんにちこ! 昨年、日本ピチカート協会特別賞に選ばれたアーティスト兼テルミン奏者の近藤タエ(52)です! もちろんこれあたいの妄想! 妄想! 妄想日記あーたぁーらすぃー! ニューウェーブ! 唾。唾。唾。とにかくエロ小説発売おめでとうなの! ちらっと読んだけどノヴぉルさんはしゃぎすぎです。『蜜壷をぐりぐりと掻きまわした』っつう表現が三回もあったわ。ノヴぉルさんよっぽど蜜壷に思い入れがあるのにや。いやらしい。自衛隊行って鍛えてもらえ。というか素直にヴァギナって書け百姓。それとも大藪春彦へのオマージュなのかしら? まあ、そんなのはどうでもいいのだわ。巷で葛飾のカリスマ美容師といわれるミラクルヘアーティストのノヴぉルさんに質問有ります。レイヤーでできたギザギザラインをうまくイカすコツを教えてください。あと小説版カナリアは正直なとこ何部売れたのですか? A とにかくハードワックス。ゲル状のそれを親の仇みたいに頭頂部に徹底的に塗りたくって。ハンパはナッシング。そしてたっぷり、なじませつまむようにスタイリングするとイイよ! Qメール:ニイハオ! しまった! 今日は燃えないゴミの日だた! 萌えられないゴミの日だた! というかノボルサン! アタシ萌えないゴミ出してしまった! 大家に叩かれるよ! ホウキでぱしこぱしこいかれるよ! 広東でそれ普通されナイヨ! 日本おかしイヨ! ネコのエサ無くなたのもあの大家のババアあたしの所為にするよ! たからあたし昨日ネコにネコイラズ食わせたね! 東洋鬼とネコはみんな死ね! でもお店に来るお客サン神様ね。みんなシャチョサン。みんなセンセ。ウォチャンクーノボルサン。イケプクロ小上海の鈴美明てす。最近昇さんお店こないね。したがってこれえいぎょメール。とにかくエロしょせつ発売おめでと。ロリッ娘のエロ描写だけ気合の入り方違うのは趣味性を前面に押し過ぎの現レと昨日北京大学の教授が言ってた。とにかくあたしノボルセンセに質問あるよ。姫カットの直線ラインを綺麗に出すためのコツ教えて! あと茨城県の日立市でのみ、何故か小説版カナリアバカ売れしてるってホントですか? A 前髪&サイドの姫カット部分は丁寧にブローしてみて! あとはこう、ねちっこいまでに手グシのマシンガン。それで大丈夫だよ。仕上げはきっちりヘアクリームで。たっぷりつけてね! |
|
11月13日 お久しぶりなの。由美ちゃんです。たぶんみんなあたしのこと、覚えてないと思うわ。渋谷区立中野第三小学校(渋谷区にも中野ってあるの。中野区中野とは人種が違うってのがママの口癖。でも違いがわかんない)の五年生でクラスの飼育係のあたしがたまに出てきたのは随分昔の話だし、そのころへクサのお兄ちゃんは、片桐彩子とかいう、電子ドールに夢中で現実の世界を省みない毎日だったんですもの。だからあたし隣のおばさんに(そのおばさんは渋谷区キリスト救世軍の団長をしていてハロウィンには手作りのクッキーを交通事故で親を無くした子供たちに配るの)言ってやったの。ヘクサのお兄ちゃんたらあたしのことなんか忘れてしまったのよ、って。そしたら彼女は言ったわ。重々しく、まるで公会堂にみんなを集めて演説してるみたいな口調で。 「由美ちゃん、彼には彼の事情があるの」 だからあたし、黙ってました。まるでアザミの花が夜中にひっそり咲くみたいに黙ってたの。沈黙は七百の美徳に勝るって本にも書いてあった。だからこうして二年もたって、こうして住所が変わった暁に出て来れたことがとても嬉しいのです。実際そういうのって、日比谷のピアノ発表会で特別優秀賞をとったみたいに胸が踊るわ。スポットライトがあたしに当たる、その瞬間をみんな知っているかしら。とったことはないけれど、あのへなちょこの英語交じりのおしゃべり女のこともどうでもよくなってしまうのよ。夢見るメロディがちりばめられたポップ・チューン。麗しき調べは外苑東通りに面したカフェテラスのコーヒーカップ。こういう時は外苑東よ。かなり控えめなのよ。外苑西は嫌い。港区シロガーネにつながる道なんて、きっとろくなもんじゃないもの。シロガネーゼなんてくたばるがいいの。赤羽辺りからオムライス食べに来ただぶだぶのズボンはいたカップルに占領されて、店という店中、軒並みガムのかすまみれになって、あたふたすればいいのよ。あたしは少なくてもこまんないわ。ママもね。 二年のあいだ、なにをしていたか、というと、映画観たり、寝転がって、プレイステーションでゲームをしてみたり、部屋の内装に凝ってみたりしてました。ヘクサの人がウルティマオンラインに夢中になってるときは、後ろから画面を覗いてあーでもないこーでもない、その洋服可愛くないきみセンスないだの文句つけたりして遊んでたんだけど、その度に妙な髪形のあやこに耳を引っ張られてベランダに連れ出されてお説教されたわ。「ストップ! お仕事の邪魔しちゃだめでしょう?」だって。ゲームがお仕事なの? あの女ったらいちいち情婦きどりであたしの神経を逆なでする。別にヘクサが好きってわけじゃないの。でも、そういう剥き出しの女を見せ付けられると、なんだか吐き気がするの。それはきっとあたしがまだ子供だからだと思うわ。 年が変わったからって、何が変わるというのでもないのだけど、トゥエンティハンドレッドはあたしにとってもヘクサにとっても特別になると思う。なにせゼロが三つも続くのよ。そんなのってない。はっきりいうけど、ない。 ゼロが三つ続いて、HEXAGONもURLが変わり、たまに日記が更新され、たゆたうように日常を紡いでいくわ。いろんなことが通りすぎて、変わって行くけれど、あたしみたいにまだ飼育係の女の子もいることを覚えていて。 ゼロが三つ続くっていうのは、ほんとにそれだけで特別なことなのよHEXAGON2000。 |